

テレビのバラエティー番組で紹介されていた、ただ速く読むことを訓練する方法とはまったく違うんですよね。
「視覚から入り潜在意識に溜まったいる情報を意識的に取り出す」というのが、このフォトリーディングで(まあ、今、脳は流行ですが)、その脳の働きに目を付けた大変有効なスキルだと思います。
一度、体得してしまえば、自転車の乗り方といっしょで一生使えるところも凄い。 本を読むのが苦手という人にとっては朗報でしょうね。
しかし、問題は私のような活字中毒者にとってはどうなのか、ということですが、これはこれで非常に役立ちます。
目的を持って読む読書の時、内容をしっかり頭にたたき込んでおきたい時には抜群の威力を発揮しますね。
軽く手に入れて、普通の方法で読んでいた本が素晴らしいもので途中から「これは、インプットすべき」となったとき、あえて、フォトリーディングに切り替えることもあります。
不思議なのはフォトリーディングをした本は、その後の返し読みで、どんなにページ数のある本でも完読できるのには驚いた。どういう力学が働くんでしょうかね。
トレーニング途中の、その場では「何かを体得できた」という自覚があまりないんですよ。
しかし、明らかにこの力は身に付いている。
それを最初に実感したのが、仕上げに自分の本でそれを試みたときのことですね。
その本は、私の本棚で「つん読」になっていた、現代美術のアウトサイダーアートに関しての新書で、欧米でそのジャンルが確立したときの状況や、日本への紹介のされ方、そしてもちろん、その分野のアーティストたちの作品も含め、歴史と固有名詞の多い内容だったのですが、フォトリーディング+マインドマップの走り書きメモの駆使で、その一冊の内容を数分後には、人に説明できるようになっていたんです。
私は以前世界と日本のクラブミュージックを取り巻く文化論「クラブカルチャー!」という本を書いたのですが、その時にこのスキルがあったら! とちょっと後悔しましたね。
当時、英和含めてかなりの量の文献を読まなければなりませんでしたから・・・・。
本を書く人や研究者にはマストの読書術だと思います。
クリエイティブ・ディレクター。
著作に『クラブカルチャー!』(毎日新聞出版 局)、『女装する女』(新潮社)。4月に『女ひとり寿司』の文庫版が幻冬舎より 出版。7月より坂本龍一との連載対談が、ウェブサイトcommonsにてスタートする。
著作に『クラブカルチャー!』(毎日新聞出版 局)、『女装する女』(新潮社)。4月に『女ひとり寿司』の文庫版が幻冬舎より 出版。7月より坂本龍一との連載対談が、ウェブサイトcommonsにてスタートする。





